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全国の「佐藤」が逃げまわる 映画「リアル鬼ごっこ」
このニュースのトピックス:「SANKEI EXPRESS」から
主役の「佐藤翼」を演じる石田卓也が走りまくる。追う側ではなく、「鬼」に追いかけられる方だから必死の形相だ。「全国の『佐藤』を抹殺せよ」−。自分と同じ佐藤姓が日本で最も多いことが気にくわない王様(柄本明)が配下の鬼にこんな命令を下したところから、気まぐれな「鬼ごっこ」が始まった。
2001年に刊行され累計100万部を突破した山田悠介のベストセラー小説の映画化。現実の世界と別世界が同時進行する「パラレルワールド」という原作にはないアイデアを取り入れ、40歳の柴田一成(いっせい)監督が2年がかりで脚本を練り上げた。
鬼のコスチュームも、原作では上下が迷彩服で目元はゴーグル姿だったが、映画では黒ずくめと柴田流に。目だけは赤いランプのように怪しく輝く。
石田に加え、妹役を演じる谷村美月(みつき)、幼なじみ役の大東(だいとう)俊介と若手俳優が新鮮だ。屋上のクライマックスシーンなどアクションが見ものだが、兄妹愛や仲間との絆(きずな)がみずみずしい。
柴田監督はジェネオンエンタテインメント(旧パイオニアLDC)の社員。名刺の肩書はプロデューサーで、「ふつうのサラリーマンが長編映画の監督ってありえない。幸運です。ただ、作家性を追求するタイプではなく、できることをやる。どうすれば人を楽しませることができるか。この2点を常に意識しました」とプロデューサーの視点をみせる。2日公開。(SANKEI EXPRESS)

