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銅メダリスト破天荒人生 構想13年の渾身作 森岡利行監督「子猫の涙」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:映画
メキシコ五輪(昭和43年)のボクシングバンタム級の銅メダリストで、4年前に他界した森岡栄治。破天荒で型破りだが周囲の人に愛されたその人生を、甥で映画監督の森岡利行が映画化した。構想13年の渾身(こんしん)作「子猫の涙」について、森岡監督が思いの丈を語った。(戸津井康之)
「人生はなるようにしかなれへん」
メダリストとなり、帰国直後は国民的ヒーローだったが、プロ転向後はぱっとせず、網膜剥離(はくり)で引退。その後、誰しも達成できない偉業を遂げながら4年前に、ひっそりと他界した叔父の口癖を、森岡監督は今も、忘れることができないという。
映画化を目指し、書きあげた脚本のイメージはボクシング映画の名作「レイジング・ブル」だった。人生の絶頂に上り詰めながら、一気に転落していくボクサーの悲劇に、間近で見ていた叔父の転落人生を重ねた。完成した脚本は映画関係者らに評価されるが、製作費の出資者は現れなかった。
「映像化が無理ならば…」と森岡は舞台化を決意。叔父とその長女との物語「路地裏の優しい猫」として公演。話題を呼んだが、その後も映画化への道を模索し続けた。


