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【古典芸能】能で描くウイスキー誕生劇

2008.1.19 08:07
このニュースのトピックス舞台

 ウイスキーと能。東西の文化を融合させた新作能が2月、東京で披露される。スコットランドの酒職人による神秘的なウイスキーの誕生物語を、日本の古典芸能である能の手法で舞台に掛ける斬新な試み。3日には国立能楽堂(千駄ケ谷)公演で、新作能「麦溜(ばくりゅう)」を上演するほか、10日にはビッグサイト(有明)で開かれる世界のウイスキー愛好家が集うイベント「ウイスキーマガジン・ライヴ!」で一部を上演する。

 「ウイスキー誕生には超人的なものが関係するといわれ、それなら能の領域、テーマになると考えた」と若手能楽師グループ「神遊(かみあそび)」の観世喜正が話す。

 「麦溜」の舞台は、18世紀のスコットランド。山奥に住む酒職人は重税に苦しんでいた。そこへ水源の祠(ほこら)を守る老人が現れ、酒造の秘法を伝授する。教え通りに酒を造った酒職人の前に老人が酒神の姿で現れて、天人と祝福の舞を舞う…。前シテの老人、後シテの酒神は喜正、酒職人はワキ方の森常好が務める。

 「舞台に乗せる以上は能の様式にのっとった。装束も90%は従来通りで、作り物にウイスキーの樽(たる)を出す」。残る「神遊」メンバー4人とともに詞章を考え、節付、作調などを行った。上演とともに、食堂でモルトウイスキーを無料提供するふるまい酒のサービスもする。

 一方、ビッグサイトでの「ウイスキーマガジン・ライヴ!」は、ウイスキーの輸出入などを行うベンチャー企業が協力を申し出たことで、上演(後半の舞部分)が実現した。

 「能の世界はこうした外部のイベントを好まなかったが、これからはいかに世界に発信していくかが必要」と喜正は話している。

 問い合わせは、能公演(TEL03・5227・1830)、ライヴ!(TEL03・5418・4611)。

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