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【インタビュー】女優・麻生久美子 壁乗り越えた演技派 (1/3ページ)
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悲劇のヒロインからコケティッシュなコメディエンヌまで。数々の映画やドラマでその芸達者ぶりを披露してきたが、「出演作を見て自分さえ知らない、まだ見たことのない新しい姿を発見し驚かされることがある」という。それが女優という仕事の魅力だと意識するようになったのは最近のこと。「自分の演技を枠にはめたくない。まだまだ女優としての可能性を広げたい」と言う。本人を驚かせる“未知の顔”がまだ彼女の内面にはあふれ出るほど潜んでいそうだ。
19日から公開されるイラン・日本合作映画「ハーフェズ ペルシャの詩」も新しい演技の可能性を探りあて、自身を驚かせた作品の一つ。
初の海外作品。監督はイランの重鎮、アボルファズル・ジャリリ。8年前、カンヌ国際映画祭の会場でジャリリ監督からこう声をかけられた。「いつか私の映画に出てほしい」。今村昌平監督の「カンゾー先生」を見て彼女の演技に惚れ込んだのだ。そして3年前、脚本が届く。が、彼女は自分の配役を見て驚いた。名前はナバート。父はイランの高名な宗教者、母はチベット人という役柄で「日本人以外の役は想像もしてなかったのに…」と明かす。少し悩んだが引き受けた。
「ジャリリ監督が私との約束をずっと忘れずにいてくれたことがうれしくて。脚本も日本人が見ても楽しんでもらえる内容でしたし」
イランで1カ月過ごした。ここで彼女は役作りのために今まで演じたことのない演技法を試みる。「芝居を一切しないと決めたんです」。日本人俳優は自分一人だけ。セリフもアラビア語とペルシャ語。ジタバタしても仕方ない。「これまでの女優としての経験をいったんリセットしようと決めたんです」
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