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【人、瞬間(ひととき)】あの人 落語家・林家正蔵さん(45)(下) (2/2ページ)
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「こぶ。おれは(父の古今亭)志ん生にはなれないんだよ。だから(八代目桂)文楽の緻密(ちみつ)で華のある芸を目指した。お前は三平にはなれない。オヤジさんの芸はこぶじゃ無理だ。だったら自ずと答えは出るだろう?」
自由奔放といわれた志ん生とは対照的な芸を追求して名人といわれた志ん朝。自分も、たたみかけるようにギャグを連発する漫談で“爆笑王”と呼ばれた三平の芸を目指す必要はない。だとすれば、代々古典落語の名人が継いできた正蔵を継ぐのが、自分のとるべき道かもしれない。
「言葉に後押しされたんですね。襲名に向けて自分の腹が決まった。師匠(こん平)と母に“お受けさせていただきます”と答えることができました」。対談後まもなく亡くなった志ん朝の“遺言”とも言えるアドバイスは大きかった。
「7、8年前は100もいかなかった」という年間の高座数は昨年、400を超えた。正蔵の名に恥じない精進を重ねている。「いろいろな人に支えられてここまで来ました。自分がやりたくて選んだ古典落語、怠ったり、たるんだりすると罰が当たります」=敬称略(栫井千春)
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次回はシンガー・ソングライター、山崎ハコさんです。

