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藤田まこと全国行脚スタート 映画「明日への遺言」

2008.1.16 21:31
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桜島を望むホテルで始まったキャンペーン。藤田まこと(左)、小泉監督ともに感慨深げだ=16日、鹿児島市桜島を望むホテルで始まったキャンペーン。藤田まこと(左)、小泉監督ともに感慨深げだ=16日、鹿児島市

 戦後の混乱期でも誇りと品格を失わずに信念を貫いた岡田資(たすく)中将の生き方に迫った映画「明日(あした)への遺言」の主演俳優、藤田まことさんと小泉堯(たか)史監督が16日、鹿児島を訪れ、3月1日の公開に向けて全国行脚をスタートさせた。

 鹿児島市の「鹿児島ミッテ10」で行われた試写会で舞台あいさつした藤田さんは「戦争を知らない人にも見ていただきたい。勝った方にも、負けた方にも悩みがあり、戦争自体が罪悪だと思っていただければ」と語り、約150人の観客の熱い歓迎に手応えを感じていた。

 原作は大岡昇平の「ながい旅」。岡田は、空襲で住民に無差別爆撃を行った米軍搭乗員を処刑したB級戦犯として裁かれる。弁護人や検察官、裁判官が米国人という中で岡田は「すべての責任は指令を下した自分にある」と主張。映画でも、岡田の一貫した真摯な姿勢が、家族や部下をはじめ、検察官や裁判官をも揺り動かす場面が感動的だ。

 「自分が演じていいものか」と悩んだこともあるが、「彼の責任の取り方に共感し、役に集中できた」という藤田さん。構想約15年という小泉監督の期待に応え、圧倒的な存在感で人生の機微をあぶり出し、岡田に成り切った。完成後、あまりの満足感で「しばらく役者ができないかも」と振り返ったほどだ。

 そんな映画への熱い思いを知ってほしいと、今回の全国行脚となった。74歳の高齢ながら、この日の鹿児島を最初に、福岡、大阪、名古屋、東京、仙台、札幌など、小泉監督と二人三脚で日本中を精力的に回る。

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桜島を望むホテルで始まったキャンペーン。藤田まこと(左)、小泉監督ともに感慨深げだ=16日、鹿児島市
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