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草笛光子 音楽劇「強い母」に挑戦

2008.1.15 08:02
このニュースのトピックス舞台
草笛光子草笛光子

 女優の草笛光子が、ブレヒト原作の音楽劇「肝っ玉おっ母とその子どもたち」に主演する。草笛は「難しい挑戦になりますが、これをクリアして新しい出発にしたい」と話す。

 舞台は30年戦争の嵐が吹き荒れる17世紀のドイツ。“肝っ玉おっ母”と呼ばれる行商人アンナ(草笛)は、それぞれ父親が違う3人の子供を連れて戦場を渡り歩いている。やがて2人の息子は兵隊に取られ、娘とともに行商を続けるが…。

 戦争によって子供を失いながらも、戦争を糧に生きていくアンナの姿を通し、人間の生き方を問いかける。ブレヒト作品は難解といわれるが、本作はポピュラーな音楽劇として上演が重ねられている。

 「涙ひとつ見せずに荷車をひいていく。いかにも貧しく苦しい姿ではなく、明るくけろっとしたおっ母を演じることで逆に、人間の切なさや腹の奥底の業、戦争の悲惨さが見えてくれば」

 実は最近まで左肩の故障で肉体、精神ともに負担を感じ、降板も考えたが、いい医者にめぐりあって最悪の事態を脱することができた。

 「バカ正直で、器用ではないので、仕事のかけもちはしませんし、長いこと役を熟成していないとだめなタイプ。今回は日程的に時間が少なく、あせってイライラしていたことを体が教えてくれたんだと思います」

 危機を脱し、あとは舞台に没頭するのみ−。

 「これまで、きれいなメロディーをきちんとした音程やリズムで歌うことばかり考えてきましたが、年齢なりに、人の心にずしんとくる歌い方を研究していかなければ。この作品ではおっ母の太めの声で、“歌をしゃべる”ことへの挑戦。今までと違う草笛光子を見つけられるよう、大きな肝っ玉で乗り切りたいですね」

 ほかに久世星佳、大森博史、坂部文昭、高橋長英らが出演。18日から30日まで、東京・北千住のシアター1010。(電)03・5244・1011。

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