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【週末読む、観る】映画「ぜんぶ、フィデルのせい」 理不尽な大人と闘う少女
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1970年のパリ。9歳のアンナ(ニナ・ケルヴェル)は、弁護士の父と雑誌記者の母とともに何ひとつ不自由なく暮らしていた。ところが突然、両親が共産主義にかぶれてしまったから、さあ大変!
豪邸から小さなアパートへの引っ越し、大好きだったキューバ人の家政婦は反共主義者という理由で解雇。学校では宗教学の授業を受けられなくなり、家に帰れば怪しげな男たちが入り浸り。ついにアンナの怒りが爆発する。
タイトルの“フィデル”とはキューバのフィデル・カストロのことで、彼に傾倒する当時のヨーロッパ人は少なくなかった。そんな大人たちのドタバタぶり、彼らに精いっぱい抵抗する少女の姿がユーモラスに描かれる。
「Z」「戒厳令」「ミッシング」の社会派監督コスタ=ガヴラスを父に持つジュリー・ガヴラスの長編デビュー作。骨太な父とは違い、しなやかな演出ぶりが心地いい。
「どういうストーリーを描くかが最も重要。それは父親から受け継いだものだと思う。この作品は70年代という時代を知らなくても、急変する生活の中で成長する少女の物語として見てもらえるはず」と話している。
19日からの東京・恵比寿ガーデンシネマを皮切りに、全国順次公開される。

