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死か背信か…史上最大の贋造事件 「ヒトラーの贋札」原作者アドルフ・ブルガー氏インタビュー (1/3ページ)
このニュースのトピックス:「SANKEI EXPRESS」から
ザクセンハウゼン強制収容所で造られた贋ポンド札の実物を見せる原作者、アドルフ・ブルガー氏(90歳)。あまりの精巧さに本場ロンドンの銀行も「本物」だと認定してしまったほど=昨年11月、東京都千代田区のホテル「ザ・ペニンシュラ東京」(片岡友理撮影)第2次世界大戦中、ナチス・ドイツが英国の経済撹乱(かくらん)を狙っておこなった史上最大の紙幣贋造(がんぞう)事件「ベルンハルト作戦」。映画「ヒトラーの贋札(にせさつ)」(ステファン・ルツォヴィッキー監督)は、強制収容所で贋造を強要されたユダヤ人技術者の苦悩を描く作品だ。従わなければ死、従えば同胞への背信を意味する行為に、彼らはどう向かっていったのか。原作者で実際に贋造に携わったアドルフ・ブルガー氏(90)に聞いた。(片岡友理)
贋札作りが行われたのは、ベルリン北部のザクセンハウゼン強制収容所。機密が漏れないよう隔離された製造工場には、各地の収容所から集められた彫刻技師や印刷技術者らがいた。
「私はそれまで800人ものユダヤ人が小さな馬小屋に詰め込まれて、食事もまともに与えられないビルケナウ(収容所)にいました。ある日呼び出されて『あなたは“ミスターブルガー”ですか』と聞かれたときはとても驚きました」
収容所では名乗ることが許されず、ブルガー氏はそれまで「64401」として暮らしていた。しかし、この日を境に生活が一変した。

