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【サブカル展望2008】(下)評論家・切通理作 「妄想少女オタク系」が示すもの (2/2ページ)
このニュースのトピックス:女性
かつて『3年B組金八先生』が15歳の妊娠を題材として「解禁」したことで、それまでの学園ドラマは一気に古くなったといわれる。以降の学園ドラマは『高校教師』をはじめとしてティーンの性的な早熟をうたってきた。それは確かに10代の等身大の姿により向き合うものではあっただろう。現実には妊娠している10代もいるのに、ドラマの中にだけそれが「ない」ことになっていたことが不自然だったのだともいえる。
しかしこの「早熟」は、実は「男と女は男女の関係にならねばならない」という鋳型に人間をはめ込むことになっていた部分もあるのではないだろうか。だが『妄想少女オタク系』は、10代のころの甘酸っぱい思い出が、実は性的に未分化な時代の感情ゆえ際立つものなのでは−ということを浮き彫りにした。そう、それが「青春」なのだ。
『妄想少女オタク系』の漫画と実写映画のメディアミックスは、人間の中にあるジェンダーすらも一枚岩ではない、さまざまな可能性を掘り起こしてみせた。ここで提示されたものは、これからの時代の指標ともなることは間違いない。
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