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野島伸司、3年ぶり連ドラ脚本 新たな気持ちで“戦場”へ (1/2ページ)
「ひとつ屋根の下」「高校教師」などで知られる脚本家、野島伸司が、14日スタートのフジテレビ系“月9”ドラマ「薔薇(ばら)のない花屋」(月曜後9・0)で3年ぶりの連ドラに臨む。「過去の作品は忘れて、自分には代表作がないんだと思うように決めた」という野島。メディアへの露出が極端に少ないことでも知られるヒットメーカーに聞いた。(松本明子)
シナリオを書き始めて20年以上がたつ。ここ3年は小説などに比重を置き、ドラマの世界からは遠ざかっていた。
「職業作家として、自分を意識したときにひどくなってきたなあと思った。それに視聴率が取れる内容をと色濃く出したときに視聴者がついてこず、訳がわからなくなっていやになったこともあった。あと、当時の各局の仲間がえらくなってしまい、世代交代で若いプロデューサーと仕事をともにする混とんとした気持ちの時期もあった」
ささやくような口調だが、言葉のふしぶしに本音が見え隠れする。
「視聴者を引き離さないようにどんな卑怯(ひきょう)な手を使っても見せたいと思っていた時期があったが、自分も年を取って穏やかになってきたのか、昔のドラマが痛くて見られないときもある。思い入れがないのにやってしまった仕事もいっぱいある。これからは一つひとつの仕事をこれが最後だと思ってやろうと思う」
そんな新たな気持ちで挑んだ連ドラ。「薔薇のない花屋」は香取慎吾(SMAP)を主演に描くヒューマンラブストーリー。15年前の名作「ひとつ屋根の下」の成功で、愛を描くことには定評がある野島ワールドが再び展開される。香取とは「未成年」(平成7年)以来の仕事。役者としての繊細さを高く買っている野島が当て書きした。
「普通に暮らす市井の人だが、自分の闇を消したいと思っている主人公です。今回のドラマでは“引きの美学”を見せようと思っている」

