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【シネクラブ】映画アラカルト 「シネカノン」が新劇場
「シュリ」で韓国映画ブームをもたらし、「パッチギ!」「フラガール」など大ヒット作を立て続けに送り出し、日本映画界活況の立役者ともいえる独立系の映画会社「シネカノン」(東京都渋谷区、李鳳宇(リボンウ)代表)が東京・有楽町に新劇場を開館した。
直営劇場は日韓で計7館目。製作と歩調を合わせ、積極的に劇場興行でも打って出ているが、はたして勝算は?
JR有楽町駅前に10月12日にオープンした複合商業施設「有楽町ITOCiA(イトシア)」。20〜30代前半の女性をターゲットにしたショッピングの新拠点の中に、162席と63席の2スクリーンを持つ「シネカノン有楽町2丁目」がある。ブラウンとオレンジを基調にした温かなイメージの外装にシャンデリアやアンティーク調の装飾が若いOLの心をくすぐる。
開館プロジェクトを担ってきた石原大介氏(同社興行部マネジャー)は「この地域に足を運ぶ観客の7、8割は女性。上映作品もそれを踏まえた作品編成を考えている」と言う。
ゆったりとしたシートに、おむつ替えができるトイレ、劇場内には本格派のカフェまで。ある映画ライターは「カフェの中にスクリーンがある感じ。既存の映画館とはレベルが違う」と感心しきり。
もともと同社は、イトシアが建つ場所に2004年1月末までミニシアター「銀座シネ・ラ・セット」を直営していた。再開発に伴い閉館した3カ月後に、同駅を挟んで反対側に257席の「シネカノン有楽町1丁目」(旧・シネカノン有楽町)を開館しており、これで有楽町地区は2館3スクリーン体制となった。
石原氏は「おおよそ1年に30作、アカデミー賞の作品からドキュメンタリー、エンターテインメント系まで幅広く上映できる。規模も大・中・小とそろえたので、人気の出た作品を収容人数の大きい1丁目に移すこともできる」という。
すでに来年夏まで上映作品のラインアップが決まっている。石原氏によれば、李代表の理念は「オンリーワンの劇場を作ろう」。古くから映画の街として知られてきた有楽町で映画館の灯を消さずに存続できたことに意義を感じるという石原氏。映画ファンを有楽町に呼び戻せるか。

