ニュース:エンタメ RSS feed
【シネクラブ】押井守監督「真・女立喰師列伝」公開間近 一問一答(1) (3/4ページ)
−−失われていくモノや過渡期、混とんとしたものが監督の作品にはよく現れていますが
押井監督 ぼくの世代っていうのは、小学校から中学校にかけてくらいですか、日本の自分の周りの世界がどんどん変わってゆくのを目撃した世代なので、そういう感情はどうしてもありますね。町が変わってゆく、人も変わってゆくというか、縁日みたいな世界であればこそね、そういうあの時代の匂いが、まだ少し残っているんであって、道端で商いという、立喰いに通じる世界なので、縁日は前から撮ってみたかったんですけど…。
立ち喰いは戦後のことなんですよね。道端で立ったまま食べる。昔は道端で、ごはん食べているおじさんがいっぱいいたんでね。子供も食べてていたし、そういう懐かしいんじゃなくて、そういう風な時代にあって今なくなったもの。
−−東京五輪を境になくなったものですか
押井監督 そうですね。「本当にそれでよかったのか」という思いはいまだにあるわけなんですけど、それがああいう映画(立喰師列伝)になっちゃった最大の理由なんですけどね。それ以外にも立喰師というのは、歴史的な何かの象徴というだけじゃくなくて、基本的には道中師とかスリとかアウトローの世界のヒーローというか、日本映画の伝統、アウトローの世界や股旅モノとかの系譜だとは思っているんですよ。ちょっと変わっているけど、お金だなんだでなく食べ物に限定というところが気に入っているんです。
−−押井監督以外の作品、他の監督さんの4つ作品をみて、いかがでしたか
押井監督 おもしろかったですよ。「だいたいこうなるであろうな」と思っていたんですが…(笑)。それぞれ癖のある監督なので、「たぶんこの監督はこうくるだろうな」とか、「こいつは絶対、これやるだろうな」とか大体わかっていたし…。一番意外だったといえば、神山(健治監督)ですかね。「恐ろしくまともな映画を作ったな」というか、あいつらしいといえば、あいつらしいんだけど。




