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「あきらめず思い切り」役所広司に聞く 「象の背中」27日公開 (1/2ページ)
余命半年をテーマにした映画「象の背中」(井坂聡監督)が27日、全国公開される。末期がんを宣告された48歳の主人公、藤山幸弘を演じたのは、国際派俳優として活躍する役所広司(51)。延命治療ではなく、大切な人たちに別れを告げていく幸弘を演じた思いから、役者としてのこだわりまで、語ってもらった。(堀口葉子)
役作りで減量
−−まず、原作を読んで
「原作を読み、末期がんで死を前にした幸弘の行動に、涙なしではいられなかった。余命半年を宣告されたあと、延命治療ではなく、今まで出会った大切な人たちに別れを告げに行く。幸弘なりに、いい生き方をしたと思います。もし、僕が宣告されたなら、七転八倒するでしょう」
−−「象の背中」というタイトルで、イメージするものは
「別れです。象は死期を察すると群れから去っていくという意味では、いいタイトルだと思います」
−−役作りの一環で、10キロ減量したと
「減量は、(役柄に合わせて)衣装を変えることと一緒。気持ちよく“うそ”をつく上で、今回の役はやせた方がいいと判断しました。減量自体は、食事療法なので苦労はないですよ。それに、役作りは僕だけがやっていることではなく、俳優は皆隠れて必死にやっています。投げやりに取り組んだら、投げたなりの結果しか出ませんから。映画に対し、もっともっと、とあきらめない姿勢で挑みたいと思っています」
−−撮影現場では皆、役所さんの芝居をみて、勉強しようとしていた
「僕としては、幸弘の役をまっとうするだけです。息子役の塩谷瞬くんと、娘役の南沢奈央さんには、思い切ってやればいい、と言いましたが。基本的に、役者に意見をいうのは監督ですしね」
生き方考える
−−20年ぶりの映画出演となった今井美樹さんとの共演は
「今井さんは、歌という3分間を演じていますから、映画出演が久しぶりでもブランクなんて感じさせない女優さんです。第一、撮影現場では力があり、夫婦役の相手として頼もしかった。いつからか、僕たちは自然とお父さん、お母さんと呼び合っていました」


