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【戯言戯画】沢尻エリカ 悪役の道は険しい

2007.10.8 21:19
このニュースのトピックス沢尻エリカ

 「エリカ様」こと女優の沢尻エリカ。悪役フェチとしては見逃せないキャラである。先月29日に公開された映画「クローズド・ノート」の舞台あいさつは、見ものだった。見損ねた人のためにプレーバックしておこう。

 緑のヒョウ柄の衣装で登壇したエリカ様。主演女優としてのあいさつを求められ、棒読みで「今日はどうもありがとうございました」と言ったきり、むっつり。会場に冷ややかな空気が漂う。

 司会者に「一番思い入れのあるシーンは?」と聞かれて「特にないです」。むっつり。フォローに入った監督が、撮影中にクッキーを差し入れてくれたことを紹介したが、司会者に「沢尻さん、どんな思いで焼いたんですか」と振られると、にらみつけながら「別に」。

 「…わかりました、ありがとうございます」とその場を取り繕った司会者の明るい声の、なんと空々しく痛々しかったことか。

 晴れ舞台も台無しである。不機嫌ビームをまき散らし、たった1人で華やかな席を凍りつかせる。破壊力抜群。

 「なんだあいつは!」と非難囂々(ごうごう)だったことも含めて、かなり楽しめた。エンターテインメントの世界では、予定調和なんて味気ないだけ。悪役こそ最高のスパイス。僕らは「見たことのないもの」が見たいのだ。

 もちろんスポーツ紙やワイドショーは大々的に取り上げた。映画の客足も伸びるだろう。少なくとも映画関係者の何人かは、しめしめとほくそ笑んだはずだが…。

 エリカ様、後日テレビ番組で涙ながらに謝罪。自身のホームページにも謝罪文を載せた。

 「諸悪の根源は全て私にあるもので(中略)責任を取る考えです」

 諸悪の根源って。なにもそこまで謝らなくてもいいのに。激辛キャラを貫いてもらいたいんだけどなぁ。悪役の道は険しいね。

(篠原知存)

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