経済ウナギの完全養殖、量産に課題2012.1.29 22:48

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ウナギの完全養殖、量産に課題

2012.1.29 22:48

 日本の食文化を代表するウナギの安定供給は、国内の研究者にとって長年の悲願でもある。近年は完全養殖に成功し、天然ウナギの卵を発見するなど、各国に先駆けた研究成果が相次いでいるが、コストの高さなど課題は依然として多い。

 独立行政法人水産総合研究センターは平成22年、人工授精で孵化(ふか)したウナギから取り出した精子と卵子で、人工孵化させることに成功。さらに、昨年には東京大などの研究チームが、マリアナ諸島沖で天然のニホンウナギの卵を発見したと発表した。いずれも世界初の快挙として注目を集めたが、センターが育てる稚魚は年数百匹程度で増養殖研究所の伊藤文成業務推進部長は「非常に少数の稚魚を丁寧に育てている状態」と話す。

 アブラツノザメの卵にアミノ酸などを加えた餌を2時間ごとに与え、水槽は毎日交換。稚魚がバクテリアの少ない水質を好むためだが、こうした手間やコストが量産を阻む一因だ。稚魚の漁獲高が最盛期の約10分の1に落ち込んだとされる中、伊藤部長は「大量養殖技術への期待は高まっている」とみる。センターでは、自動餌やりシステムの開発など安定供給に向けた研究を進めている。

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