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特殊レーザーで光回路開発 京大、高性能パソコン、携帯電話に応用も

2008.4.12 13:09

 京都大大学院工学研究科の平尾一之教授(材料化学)らの研究チームが、特殊なレーザー光をガラスに当てるだけで、光信号を使う複雑な回路を作る技術を開発した。電気信号を利用した従来の回路に比べ約1000倍もの高速化が実現でき、スーパーコンピューター並みの性能をもったパソコンや、パソコンに限りなく近い高機能携帯電話への応用が見込まれるという。14日に東京で開かれる国際ナノテクノロジー会議で発表する。

 平尾教授はフェムト(1000兆分の1)秒という、ごく短い時間だけ発光するレーザーをガラスに照射し、焦点部分の構造を変化させるナノガラス研究の世界的な第一人者。

 光回路の開発は、国内の精密機器メーカーを中心に進んでおり、携帯電話用などでは実用化が目前に迫っている。ただ、これまでは平面的な回路しか作れず、複雑な機能を持たせることは難しかった。

 平尾教授は、光機器メーカー・浜松ホトニクスやガラスメーカーなどと共同で、フェムト秒レーザーを利用し、立体的で複雑な回路をガラス内部に作る研究を進めてきた。

 今回、レーザー光を直接ガラスに当てるのではなく、特殊な模様を映した液晶画面に照射。模様に応じて、反射したレーザーが、ガラス内に多数の焦点を作り、一瞬で複雑な回路を作り出すことが可能になった。液晶画面の模様は、作りたい回路に応じて変えることができる。

 立体的で複雑な回路を作れるようになったことで、パソコンや携帯、テレビなどあらゆる電子機器の内部回路に応用できるという。

 平尾教授は「電気回路を光回路に替えることで、超高速で高機能なパソコンや携帯電話に道が開けた。超大容量メモリーにも応用できると思う」と話している。

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