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【ウェブ時代 5つの定理】その3 技術者の眼 (2/3ページ)
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日本では、「コンピューターは体制側の管理のためのツール」として長くイメージされてきた。そのため、コンピューター社会は監視社会や管理社会とイコールだと発想する人が多い。「PCやインターネットは、個に力と自由を与えるもの」という文脈で読み解かないと、シリコンバレーの「技術者の眼」はなかなか理解しにくい。
体制側を支える技術の意義はもちろん大きい。しかし、社会全体がそれだけを志向するのでは、「世界を変える」爆発的な創造力は生まれない。シリコンバレーという地は、イノベーションという実体を伴った「カウンターディスコース」(対抗言説)を、アメリカ社会に投ずるという役割を果たしているのである。
≪インターネットが負けるほうに賭けるな≫
これはグーグルCEO(最高経営責任者)のエリック・シュミットの言葉である。
何かの課題に直面したときに、インターネットが存在しなかったときの方法で物事を解決しようとしても、時代の大きな流れの中では、いずれ必ず負けてしまうという意味だ。
シリコンバレーにおいては、技術が未来に引き起こす大変化を見通せる力が最も重要視される。そしてその見通しをもとに「技術の大きな流れに逆らっては絶対にダメだ」という考え方が社会に浸透する。現代においては、インターネットこそが「圧倒的に大きな技術の流れ」だという共通認識ができている。

