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【新春対談】梅田望夫氏と佐藤康光棋聖が語る(3)一面的な「ネットと格差」議論 (5/5ページ)
このニュースのトピックス:梅田望夫
梅田 日本では、偏差値がどうのこうのとか、いい大学出ているとか、いい会社に入っているとか入っていないとか。途中でやめた人はもうだめとか、格差議論のときに、価値観が一面的なことが多いように思う。
日本の社会における価値観というのは、ネットみたいな道具がまったくない、非常に非効率だった時代に、大量にいる人を低コストで分類するために作られたものが多い。一つの尺度、記憶力がいいとか、与えられた問題を解くのが速いとか、そういう一つの尺度で、人を分類することを社会が求めていた。高度成長期は、一人一人の個性を聞いている暇もないし道具もなかったと。ところが、みんながそれぞれ違う能力を持っているということは明らかですよね。そんなことは。
ネットというのは、そのひとつひとつの固有性を発見する道具にもなるし、伸ばす道具にもなる。それから、似た固有性を持つ人の出会うという道具でもある。
すると、おおざっぱな言い方をすると、みんなが好きなことをしてメシを食っている世の中。その間にはまったく優劣がない。
価値観が一つであれば、ネットを使って勉強している人はどんどん行くが、そうでない子はいかない、だから格差ですねとなる。でも、それは単純すぎるでしょう。
ネットというのは全員使うわけですよ。これから生まれる子供は全員使う。自分の固有性に合わせて伸びてゆくほうに導いていかなくちゃいけない。




