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【新春対談】梅田望夫氏と佐藤康光棋聖が語る(2)学習の高速道路を抜けるとけもの道 (3/5ページ)
佐藤 もちろんそんなに読みません(笑)。今はコンピューターソフトが強いので話題になっています。コンピューターはしらみつぶしに読みますが、人間にはやっぱり、読まない強さというか大局観というのがありまして。その部分で勝る場合が多い。その背景にあるのは、いままで自分が勉強して培ってきたもので、感性というのですかね。コンピューターにはまだないものです。しかし、人間にはそういう部分があるんです。非常に人間的なところが。
しかし、この前、渡辺(竜王)さんがコンピューターソフトと対戦して話題になりましたが、コンピューターは日々進化していて、これからも強くなるので、コンピューターソフトと人間の対決というのは注目される。
渡辺さんが対戦したボナンザというソフトは、1秒間に最高で400万手読むらしいのですが、棋士の強さはミステリアスなところがある。つまり、どのくらい強いか、数値化できないのではっきりとは分からないということです。
しかし、これからは、トップ棋士の強さが数値化されるというか、はっきりとしたものではないが、ある程度は位置づけられる時代が来るのかなという気がしています。
ここからは、僕の勝手な推論なんですが、1秒間に最高で400万手読むボナンザは、渡辺竜王戦で、持ち時間2時間のうち1時間55分使った。渡辺さんは1時間ちょっと。ボナンザは結局、負けたわけですが、ボナンザが読んだ手は、単純計算すると400万×1時間55分で、276億手。僕の認識だと、渡辺竜王は、276億手以上読む人だなということになるわけですよ。
梅田 捨てている部分も含めて、という意味ですよね。
佐藤 そうです。しかし、それだけ読んでもコンピューターは人間に勝てなかった。やはり、人間の感性の素晴らしさというものを感じました。やはり、プロ棋士はコンピューター以上に読んでいるんだなあと、自分でもびっくりしました。自分の推量の計算なんで実際は違うのかもしれないが、やっぱりプロ棋士は強いんだなあと。(笑い)




