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NY連銀の闇 AIGに巨額公費  (2/3ページ)

2009.11.6 14:43
ニューヨークのAIG本社。同社の救済をめぐる米政府の決定には不透明な点が多い(ブルームバーグ)ニューヨークのAIG本社。同社の救済をめぐる米政府の決定には不透明な点が多い(ブルームバーグ)

ゴールドマン元会長

 決定が下されたときにニューヨーク連銀の理事長を務めていたのは、ゴールドマンの元会長スティーブン・フリードマン氏(71)だった。同氏は今年5月に理事長を退任。AIGが公的管理下に置かれた後に同氏が5万株余りのゴールドマン株を購入したと米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた数日後のことだ。購入時期はCDSで全額返済が明らかになった今年3月よりも前だったという。

 現在もゴールドマンの取締役を務めるフリードマン氏は、今回の記事に関するコメントを差し控えた。同社の広報担当マイケル・デュバリー氏もコメントを控えている。

 AIGはソシエテ・ジェネラルに165億ドル、ドイツ銀行に85億ドル、メリルリンチに62億ドルをそれぞれ支払った。AIGがこれまでに受けた公的支援は計1823億ドルに上る。

 ニューヨーク連銀は、地区連銀12行のうちの1行。同行の任務の一つは、ニューヨーク地域の金融機関の監督。連銀の理事会に直接的な監督権限はなく、地域経済に関して助言する。

巨額の浪費

 金融コンサルティング会社タバコリ・ストラクチャード・ファイナンス(シカゴ)の創業者ジャネット・タバコリ氏は「米政府は、AIG救済に伴い巨額資金を浪費した。決して全額支払うべきではなかった。AIGは基本的に破(は)綻(たん)していた」との見方を示した。

 金融調査会社グレーディエント・アナリティクスのドン・ビックレー氏も、CDS関連でAIGが金融機関に支払った金額は、それを販売した同社のデリバティブ(金融派生商品)部門の従業員に支払われたボーナス(賞与)をはるかに上回ったと指摘。「こうしたケースでは、額面1ドルにつき50〜70セントを支払うのが普通だ」とみている。

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ニューヨークのAIG本社。同社の救済をめぐる米政府の決定には不透明な点が多い(ブルームバーグ)
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