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【中国経済月報】57兆円景気刺激策の内実 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:四川大地震
中国政府が9日、総額4兆元(57兆円)の一大景気対策を発表して当日のアジア株が急騰したが、過剰な期待は禁物だ。“真水”の新規事業は半分以下になりそうだし、財源も不明確だからだ。とはいえ「中国最大の景気刺激策」は失速を恐れる政府の危機感の表れであり、14日からの20カ国首脳会議での主導権確保を狙った動きでもある。
10年前のアジア経済危機で、中国は数年間にわたり毎年1000億〜2000億元規模の建設国債を発行して公共事業を拡大、辛うじて失速を回避した。これに比べ今回は2010年末までの2年余りで4兆元(昨年の国内総生産の16%相当)と破格の大きさだ。
用途は(1)低価格住宅の建設(2)農村の基盤整備(3)鉄道などのインフラ(産業基盤)整備(4)医療・教育事業(5)環境対策−など10項目。いずれも胡錦濤政権の和諧(調和)社会建設路線に沿い、弱者に配慮した内需拡大策だ。
これだけをみれば、「世界金融危機に率先して大規模内需拡大策を打ち出した中国」への称賛論が出るのも分からぬではない。
しかし事はそう単純ではない。具体的な事業内容や財源を明らかにしていないため、どこまでが第11次5カ年計画(2006〜2010年)に基づく既存事業で、新規事業がいくらかがはっきりしない。
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