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壊れる方程式、安全へ殺到 行き場を失った投機マネー (1/2ページ)
このニュースのトピックス:建築・住宅
世界を循環する投機マネーの潮流に「異変」が起きている。米金融危機に端を発した世界同時株安で株式市場から逃げ出した投機資金だが、世界的な景気悪化懸念から行き場を失い、安全資産の国債や金などを除いて投資先を見いだせない袋小路に追いつめられているのだ。この状況が長期化すれば、ここ数年世界の市場を揺さぶってきた投機マネーの姿自体が変貌(へんぼう)する可能性もある。
「世界的なキャッシュ(現金)ラッシュ。投機マネーの現場で今起きていることを一言でいえば、それに尽きる」
ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員のみるところ、世界の市場をまたに掛けて投機マネーを操る機関投資家がこぞって、キャッシュの裏付けのある安全資産を求めて右往左往している。
現金化しやすい安全資産として買われているのが国債だ。米金融安定化法案が下院で否決された9月29日、ニューヨーク株式市場は史上最大の下げ幅となる前日比777ドル安で引けた。逃げ出した投機マネーが向かった先は米国債市場で、6月には4.2%を超えていた10年債利回りは3.6%台まで低下(債券価格は上昇)。連れて日本の国債市場も長期金利が1.4%台まで下落した。翌30日は修正案の再可決への期待から米株価は急反発、長期金利も上昇した。
9月のニューヨーク市場が乱高下を繰り返したのも、投資家が神経質になっている証拠。安全を求めて「国債買いはむしろ加速している」(矢嶋氏)状況に変わりない。
市場関係者は「これだけ世界経済に不透明感が強いと、投資判断のキーワードは『できるだけ与信を避ける』ということになる」と指摘する。今回の金融危機で金融機関への不安が高まる中、結局、比較的リスクが低く現金化しやすい国債へマネーが殺到している。
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