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公的資金投入に曲折も FRB
このニュースのトピックス:サブプライムローン
【ワシントン=渡辺浩生】米財務省と米連邦準備制度理事会(FRB)が、米政府系住宅金融会社の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に公的資金投入も視野に救済に着手したのは、両社の経営危機が大規模な金融システム不安を招き、減速が続く世界経済に悪影響を与えると判断したからだ。
両社は、米住宅ローンの大部分を債務保証し、「米住宅金融システムの中核的役割を果たしている」(とポールソン米財務長官)。
昨年8月に表面化した低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題に伴う金融市場の混乱は、両社が主に債務保証する通常型のプライムローンの焦げ付きの拡大に波及。これで財務体質の悪化が表面化し、先週だけで株価は50%も下落した。
「両社の経営危機の衝撃は計り知れない」(米エコノミスト)。資金繰り難に陥れば、下落が続く米住宅市場への融資資金の流れが急激に細り、金利上昇を通じて融資焦げ付きを誘発する。両社が発行した住宅ローン担保証券は世界中の投資家や金融機関が保有し、価値暴落を通じて深刻な信用不安に発展しかねない。
フレディマックは14日に総額30億ドルの短期債売り出しを控え、週明け市場が大荒れとなれば、昨年3月の米証券ベアー・スターンズ危機に続く“第3の激震”となるのは必至だった。
市場はひとまず沈静化したが、株式引き受けには議会承認が必要で、「税金を使った投資家救済はだめだ」(民主党のオバマ上院議員)との声は強い。救済策次第で再び米経済や金融システムに緊張が高まる。