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緊縮“骨太”出たものの… 歳出増項目が目白押し どうなる概算要求基準

2008.6.27 20:10
このニュースのトピックス財政

 経済財政改革の基本方針(骨太の方針2008)が27日閣議決定されたことで、平成21年度予算に向けた焦点は、概算要求基準(シーリング)の策定に移る。「骨太の方針08」では歳出・歳入一体改革を堅持する姿勢は示したものの、歳出増を懸念される項目がめじろ押しだ。与党や各省庁からの歳出圧力が強まる中、シーリングで改革路線を貫けるか正念場となる。

 福田首相は骨太の方針を答申した同日の諮問会議で、「概算要求段階では一般会計、特別会計全体を根底から厳しく洗い直し、政策の棚卸しを徹底させたい」とし、額賀福志郎財務相に対して「財政健全化と重要課題への対応を両立させるよう具体策を検討してほしい」と指示した。

 シーリングは公共事業や社会保障などの上限を示した予算編成の大枠。福田首相は救急医療の充実や医師不足対策など社会保障の充実を重点施策に据えており、歳出のさらなる切り込みによって捻出(ねんしゆつ)した財源を充てる考えだ。

 だが、骨太の方針では、歳出・歳入の一体改革の中長期目標を示した「骨太の方針06」にのっとり、「最大限の削減を行う」との内容を示したのみ。具体策までは踏み込めなかった。

 福田首相が目指す社会保障の充実を実現させるには、平成23年度までの5年間で社会保障費の自然増1・1兆円の圧縮や、公共事業の前年度比1〜3%の削減といった数値目標以上の削減が前提となる。

 予算獲得の意図を露骨に示す政策が数多く盛り込まれた骨太の方針を見る限り、これまで以上の歳出に切り込みを入れる強い意思はみじんも感じられない。ことばだけは勇ましい「歳出削減と重点施策の両立」が本当に実現できるのか。政権の真価が試される。

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