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資生堂、中国で商標権侵害受け提訴 模倣品で年30億円損害

2008.6.25 01:03
このニュースのトピックス知的財産

 模倣品販売で商標権を侵害されたなどとして、資生堂が中国企業3社とその代表者を相手取り、189万元(約2900万円)の損害賠償と謝罪などを求め、現地で提訴したことが24日、分かった。国内大手化粧品が中国で知的財産権侵害に関する訴訟を起こすのは初めて。化粧品各社は富裕層をターゲットに、高級化粧品を中国市場に投入しているが、中国でのブランド戦略の難しさが改めて浮き彫りとなった。

 資生堂によると、上海晶典化粧品有限公司など3社は「資生堂雅姿」「SHIDOAS」など「資生堂」と酷似した商標を使って化粧水や乳液を製造販売している。模倣品は資生堂製品の4分の1程度の価格で売られており、年間被害額は20億〜30億円にのぼるとみられる。

 上海市で2006年5月に開かれた化粧品展示会のように「資生堂」を名乗って偽造出展したケースもあり、侵害が発覚した。中国政府と連携し、摘発してきたが、年300件程度の事例報告に対し、実際に摘発されたのは5〜6件。このため、今年4月21日に上海市第2中級人民裁判所へ、3社とその代表者を相手取り提訴に踏み切った。26日に第1回口頭弁論が開かれる。

 資生堂は1981年に中国へ進出したが、当初は技術供与をしながら現地で生産した商品を中国名で販売していた。その後、高級品に対するニーズが高まったことを受けて、資生堂の名前を掲げた商品の輸出販売などに踏み切り、現在では「資生堂といえば高級品」という地位を築いているという。

 中国では、安全志向の高まりから、食や化粧品などで日本製品に対する人気が高く「偽物」への警戒心も強い。模倣品の品質に問題があれば「苦情」は資生堂に寄せられる。仏ロレアルや米P&Gなど化粧品の世界大手も偽物対策に追われており、日本貿易振興機構(ジェトロ)では「中国から世界に自社の模倣品が流出すれば、被害は取り返しがつかない」(知的財産課)と深刻さを指摘している。

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