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「物価上昇で消費減速」 FRBの地区連銀報告

2008.6.12 10:18
このニュースのトピックス景気

 【ワシントン=渡辺浩生】米連邦準備制度理事会(FRB)は11日、4月下旬から5月までの地区連銀景況報告(ベージュブック)を公表し、「総じて経済活動は脆弱」と指摘、景気低迷が一段と進んでいるとの見方を示した。エネルギーや食料品の価格上昇で消費支出が減速するとともに、住宅市場も全土的に落ち込みを続けている。

 FRBは6月24、25の両日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、同報告も参考に金融政策を協議する。市場では、この会合でインフレ懸念の高まりが確認され、金融市場の混乱に対処するため昨年9月以降続けてきた利下げ策を打ち止めるとの見方が強まっている。

 報告によると、全米12地区のうち3地区で景気が一段と鈍化、4地区で低調、あるいは緩やかな成長で、5地区は横ばいだった。エネルギー価格上昇は国内の旅行業に打撃を与え、自動車販売も全土的に低迷。製造業は住宅関連などの需要減で軟化し、貸し出し姿勢の厳格化も大半の金融業態で報告された。

 原材料コスト高で、投入原価上昇も広がっている。数地区の製造業で、コスト高を消費者に転嫁できると報告されたが、小売業者による最終販売価格の値上げはまちまちとなった。賃金上昇圧力は熟練職以外で緩やか、または限定的だった。

 一方、住宅市場は新築・中古の在庫水準がニューヨーク、サンフランシスコなど5地区で高水準を維持、住宅価格はボストン、アトランタなど4地区で低下したが、リッチモンドやシカゴは比較的安定を保ったとしている。

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