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完全失業率改善3.8% 10年ぶり3%台
総務省が30日発表した平成19年度平均の完全失業率は前年度より0.3ポイント改善し、3.8%と10年ぶりに3%台に改善した。ただ、上半期の改善幅に比べて下半期の改善幅が小さく、「足下の雇用の改善状況は足踏み状態」(総務省)とみている。
完全失業者数は255万人と前年度に比べて16万人減と5年連続で減少。就業者数は6414万人と5年連続で増加し、就業者数のうち雇用者数は5523万人と過去最高を記録した。
また、3月の失業率も季節調整値で3.8%と前月に比べて0.1ポイント改善した。男性が3.8%、女性が3.9%と女性の失業率が10年9月ぶりに男性を上回った。「働かなくて良かった女性が、物価高などで労働市場にでてきたため」(総務省)と推測する。
一方、厚生労働省が同日発表した平成19年度の有効求人倍率(求職者1人に対する求人数)は1.02倍と前年度に続いて2年連続で1倍を維持したが、6年ぶりに低下し、前年度を0.04ポイント下回った。3月の求人倍率(季節調整値)は0.95倍と12月から4カ月連続で1倍を切った。前月と比べても3月は0.02ポイント下回っており、雇用状況は悪化している。
地域別の有効求人倍率は四国が前月並みだったが、他地区は軒並み前月を下回った。南関東、北関東・甲信、東海など5地域は全国平均を上回って1倍を超えたが、近畿地域は0.93倍と全国平均を下回った。
森永卓郎独協大経済学部教授は、「団塊世代退職の穴埋めで学卒者求人の増加が見た目の雇用を改善している。学卒者を除いた正社員の求人倍率は3月で0.60と悪化の方向。今後の雇用状況は厳しさが増す」と予測する。舛添要一厚生労働相は同日の閣議後会見で、「雇用改善の動きは鈍っている。20年度は効果的な施策を講じて改善する」と話している。