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【緊急登板】(中)「白川日銀」誕生へ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:景気
総裁空席という異常事態にある日銀。総裁代行となった白川方明(まさあき)副総裁は、趣味ともいわれる金融政策に没頭するわけにもいかず、国会出席や官庁、財界へのあいさつ回りなど分刻みのスケジュールに追われている。「早く通常の業務を進めたいよ」。白川氏はため息混じりに周囲に漏らしている。
無理もない。世界経済は、米国の低所得者層向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題を震源に翻弄(ほんろう)されているのだ。
今年3月11日、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)など欧米の5中央銀行は金融市場の安定化を狙いに、昨年末に続いて、市場への緊急資金供給に踏み切った。だが同じ日、日本では日銀総裁人事がまさに宙に浮こうとしていた。「日本は冷笑されている」(エコノミスト)のも当然だろう。
11日に米ワシントンで開かれる先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の最大のテーマも、国際金融の安定化。なんとか「総裁」の肩書で機上の人になれそうな白川氏も「発言の重みが変わる」と安堵(あんど)するが、準備不足は否めない。日本の国際的信任を回復するのは容易ではない。