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【正論】たばこ千円は今や現実的選択 日本財団会長・笹川陽平 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:タバコ
本欄での提案に大反響
3月4日付のこの欄で、たばこ1箱(20本入り)1000円への値上げを提案する拙稿を執筆したところ、大きな反響を呼び、インターネットのサイトやブログではその後も活発な賛否両論が戦わされている。
たまたま同じ日、日本学術会議も「脱たばこ社会の実現に向けて」と題し、たばこ税2倍引き上げなどを内容とする規制強化の要望書を政府に提出した。
ネット上の議論も小刻みな値上げではなく、大幅値上げを前提に争われており、欧米並みの1箱1000円は今や仮定の数字ではなく現実的な選択肢になりつつある。喫煙・嫌煙論争とは別に、危機にひんする財政の立て直しに向け、国会が早急に大幅値上げの議論を開始されるよう求めたい。
記事は国内最大手のポータルサイト「YAHOO!ニュース」にも取り込まれ、初日、2日目は読者からのコメント数もトップを記録し関心の高さを示した。私に対する中傷もあったが、全体に驚くほど真面目(まじめ)な内容が多く、反対論では「増税の前に支出を減らすのが先決」「酒税やガソリン税をさしおいてなぜ、たばこだけ増税するのか」「世の中には必要悪もある」「愛煙家のささやかなストレス解消法まで奪うのか」といった意見が目立った。
「たばこの害や副流煙の危険は証明されていない」として禁煙運動を「ナチズム」と批判した解剖学者の養老孟司・東大名誉教授の発言を引用した反対論や、「合法的な嗜好(しこう)品であり、愛好者が多くいる中で、軽々しく値上げだとか増税だとか言うべきではない」とする日本たばこ産業のコメントも紹介されている。

