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プラチナ価格が急騰 産出国・南アで電力不足
このニュースのトピックス:商品市場
自動車の排ガス浄化用触媒や結婚指輪などの宝飾用に使われるレアメタル(希少金属)の1種、白金(プラチナ)の価格が、3年前の2・5倍に急騰している。世界のプラチナ生産の8割を占める南アフリカで、電力不足のため鉱山の操業に支障が出ているため。投機マネーの流入も値上がりに拍車を掛けている。
自動車業界では生産コストが上昇し、増益を続けてきた業績にも水を差しかねない状況だ。宝飾品の値上げも相次いでおり、大手の田中貴金属ジュエリー(東京)は4月から再値上げも予定している。
東京工業品取引所で取引されるプラチナ先物の中心限月の終値は、平成17年2月末に1グラム=2847円だったが、今月19日に初の7000円台に乗せた。22日の終値の7180円と昨年末を比べると約35%上昇した。
南アフリカでは発電の大部分を担う電力公社の供給が伸び続ける需要に追いつかず、1月下旬からは主要鉱山への送電が一時停止し、採掘がストップした。「向こう4、5年は電力供給の自転車操業で不安定な採掘が続く」(大手商社)とみられている。
一方、中国やインドなどアジアの新興国で自動車販売が急増。英国の貴金属加工会社、ジョンソン・マッセイによると、プラチナの世界需要の約6割を占める自動車触媒需要は昨年まで8年連続増加した。昨年の世界のプラチナ総需要量215・4トンに対し、供給量は207・2トンと供給不足だった。
新興国の自動車需要が増え続ける限り相場の上昇も続く。需給の逼迫(ひっぱく)は当面、改善しそうにない。