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【産経抄】1月23日
このニュースのトピックス:産経抄
とある新年会で韓国出身の評論家、呉善花(オソンファ)さんにばったりお会いしたら、「日本はすばらしい社会なのになぜみんな悲観的になるんですか!」と詰問された。まったくその通りです、と相づちを打つしかなかった。
▼株価の下げが止まらない。日経平均株価は2日間で1300円近くも下がった。参院選前の1万8261円(昨年7月9日)と比べれば、3分の1の富が吹っ飛んだ。まさに暴落だが、世界同時株安の原因は、はっきりしている。米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」問題の影響が、米国のみならず、欧州のほか中国やインドなど新興国にも波及することが明確になったからだ。
▼不幸中の幸いで、日本の大手金融機関が受けた傷は比較的浅いという。公的資金投入によって身動きがとれない状態が続き、欧米の金融機関のように高利回りのサブプライム商品に飛びつけなかったからだ。にもかかわらず、日本株は歩調をあわせて下がり続けている。
▼なぜ、こんな情けないありさまになってしまったのか。政治の停滞など原因はさまざまあろうが、「もう日本はダメになるだろう」という悲観論がこの国を覆いつくしているのも「日本売り」を加速させている。
▼サブプライム禍をいち早く予見した一人に、証券マンから金山オーナーに転身した自称「山師」の松藤民輔氏がいる。松藤氏は近著「無法バブルマネー終わりの始まり」で、「学ぼう、勉強しよう、磨こう自分の感性を! 日本の時代の大チャンスが来るのだから」と鼓舞している。
▼国会で官僚答弁の棒読みを続ける福田さんや代表質問を部下任せにする小沢さんは、松藤氏の爪(つめ)のあかでも煎(せん)じて飲んではどうか。言葉なき政治家にこの国の未来は託せない。