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確定申告、地方自治体が危機感 電子申告が急増 (1/2ページ)
平成19年分の確定申告を2月に控え、地方自治体が危機感を募らせている。国税庁は今回、「国税電子申告・納税システム」を使った場合、所得税額を最大5000円控除するが、それには住民基本台帳カード(住基カード)や公的個人認証(電子証明書)が必要。今後、申告のためのカード取得申請がどれだけあるか予測できず、処理しきれないケースも予想されるためだ。
「年明け(20年)に殺到するとまずい。早めの手続きを呼びかけてきたのだが…」。国税庁幹部の不安が現実のものになりつつある。総務省によると、住基カード発行実績は昨年9月が約3万6000件、10月が約5万3000件、集計途中の11月は7万件を超すのは確実で、このところ、毎月2万件程度増えている。
e−Tax利用の特典が急増の理由とみられる。通常、確定申告が必要のないサラリーマンでも、源泉徴収票の数字などを入力した申告書を申請すれば、5000円が還付される。それだけにカード申請はさらに増える見通しだ。
電子印鑑にあたる電子証明書は、住基カードのICチップにデータを書き込んで発行する。だが、大半の自治体で発行するパソコンが不足しており、1枚発行するのに約30分必要で、処理能力の不足がつきまとう。
対応を迫られる自治体も出始めている。総務省も「対応時間の延長だけでカバーできるのか」(市町村課)と気をもんでいる。
そもそも自治体側は、処理能力を超える不安を募らせており、問い合わせを受けた総務省は昨年8月と10月、申請の増加に対応するため、一連の発行体制を強化するよう各自治体に文書で通知していた。
年が明け、本格的な業務が始まる7日以降、確定申告の始まる2月中旬まで、新たな対策を迫られる自治体が続出するものとみられる。ある自治体の担当者は「国税当局をはじめ、国に需要予測を聞いたが、明確な答えはなく、機械や人員を確保できなかった。予測を基に予算措置できていれば、手の打ちようもあった」と不満を漏らす。