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「ねじれの波紋」どうなる日銀総裁選び (1/2ページ)
このニュースのトピックス:金融政策
来年3月に任期が切れる日銀の福井俊彦総裁の後任人事が、一層混迷してきた。一部の政府機関の国会同意人事が参院で否決され、次期日銀総裁についても政府は一層慎重に人選を進める必要が出てきたためだ。後任人事の難航を予想し、市場では「福井総裁の再任」説や「総裁の一時欠員」説まで飛び交い始めた。国際金融市場の混乱で、日銀の金融政策は一段と難しい調整を迫られる。総裁人事の行方は、世界の金融市場にも影響しかねない。(柿内公輔)
注目の武藤氏
次期総裁をめぐっては、現副総裁で元財務事務次官の武藤敏郎氏が有力候補。平成15年に副総裁に就任したときから「次期総裁は確実」ともいわれてきた。小泉政権の官房長官だった福田康夫首相は当時、武藤氏の副総裁就任を強く推した経緯があり、新政権の発足も追い風になっている。
財務省も、日銀総裁ポストの獲得に意欲を燃やす。霞が関との対話を重視する福田政権の発足で、財務省の「復権」は目覚ましく、日本政策投資銀行の新副総裁にも次官OBを送り込んだ。
だが、「武藤総裁」実現には国会同意と、衆参で与野党が逆転した「ねじれ国会」が大きな壁になる。実際、民主党が主導権を握る参院は、政府が提出した政府系機関の国会同意人事案のうち官僚OBの3人を否決。民主党はかつて武藤氏の副総裁就任に反対したが、当時も「官僚OB」であることが理由だった。
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