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証券優遇税制廃止ならGDP5年で25兆円損失 大和総研
このニュースのトピックス:景気
大和総研は20日、政府税制調査会が平成20年度改正答申で廃止を求めた証券優遇税制について、軽減税率を廃止した場合、今後5年間で約25兆円の経済損失が出るとの調査結果をまとめた。
証券優遇税制は本来20%の上場株式の譲渡益、配当への税率を10%に引き下げている。同総研によると、20年度を1年目とし24年度までの5年間で実質GDP(国内総生産)を合計25兆2000億円押し下げるという。
内訳は個人消費が14兆4000億円、企業の設備投資が13兆6000億円それぞれ減少。軽減税率の廃止や株価の下落圧力により、買い控えなど消費に悪影響が出始めるとともに需要が先細りし企業の生産活動が低迷、設備投資も減速するとの見通しだ。
これに伴い景気にブレーキがかかり、就業者人口は今後5年間で延べ34万5000人減り、6年後の平均賃金は1・0%低下。日本経済への影響度合いは日銀の政策金利の引き上げ0・75%に匹敵するとしている。
岡野進・資本市場調査本部長は「今のタイミングでの廃止は影響が大きい。個人の金融資産に占める株の保有比率が欧米並みに高まるまで廃止を見送るべきだ」と指摘する。