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大手百貨店5社、減収減益相次ぐ 消費不況抜け出せず
大手百貨店5社の平成21年度中間連結決算が9日出そろった。首位の三越伊勢丹ホールディングス(HD)が営業赤字となったほか、各社とも軒並み大幅な減収減益に陥った。利益率の高い高額品や衣料品が不振を極め、消費不況から抜け出せない厳しい状況が浮き彫りになった。各社とも有効な打開策が見いだせておらず、雇用・所得不安が一段と強まる中、通期業績はさらに厳しさを増しそうだ。
9日発表した三越伊勢丹HDの9月中間連結売上高は、6171億円と前年同期に比べて12・5%減の大幅減収。伊勢丹は営業黒字を確保したものの、企業業績の悪化により法人需要の落ち込みが激しい三越は、38億円の営業赤字となった。
百貨店各社の大幅な業績悪化は、所得・雇用不安による衣料品や高額品の販売不振が大きく影響している。
4〜9月期の三越と伊勢丹の衣料品売上高は、そろって前年同期比2けた減に落ち込んだ。大丸と松坂屋を傘下に置くJ・フロントリテイリングも3〜8月期の衣料品売上高は、大丸が14・5%減、松坂屋が15・5%減に沈んだ。
各社とも、衣料品の不振に対し手をこまねいているわけではない。大丸は一部の店舗内で、低価格の紳士服チェーン「はるやま商事」の店舗を誘致。高島屋も施設敷地内に衣料品チェーンの「ユニクロ」を誘致する方針だ。ただ、昨年からの販売不振は「バブル崩壊後よりもひどい」(業界関係者)との声が漏れるほど厳しく、繰り出す“新手”が集客、売り上げ増につながらない。
J・フロントの奥田務社長も「消費の減退と競争激化が、百貨店経営に予想以上の打撃を与えている」と危機感をあらわにする。
今後は最大の稼ぎ時である年末商戦が控えるが、明るい材料は見あたらない。低価格品ばかりを消費者が求め、客単価が上がらない状態は当分続く可能性が高い。「今は守りに徹するしかない」。ある百貨店幹部の発言が今の百貨店の苦境ぶりを表している。