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日航「みなし破綻」で年金減額 経営再建へ政府検討
このニュースのトピックス:航空
日本航空再建に関して検討されている年金支給額を強制的に減額する特別立法について、政府が日航を事実上の破綻(はたん)企業扱いにする「みなし破綻」を活用し、企業年金を引き下げる方法の検討に入ったことが30日分かった。関係省庁で調整し、臨時国会への提出を視野に入れている。企業年金という「負の遺産」が整理されれば、日航再建は軌道に乗ると期待される。
賃金の後払いの意味合いを持つ年金は、「財産権」として憲法29条で強く保護されており、民事再生法などの法的整理では減額できない。破産手続きならば強制的に引き下げられるが、業務を継続できなくなる恐れがあり、「飛ばないという事態は避ける」(前原誠司国土交通相)という政府の方針と矛盾する。
検討されている法案は、企業年金を引き下げされる対象を、航空業界など公益性の強い企業に絞る。さらに、「公的資金注入」や「安全運航に支障を及ぼす」といった条件を付けた上で、事実上の破綻扱いにし、年金を強制的に引き下げるとともに、業務を継続できるようにする。
ただ、年金支給の減額は「憲法で保障された財産権の侵害にあたる」(政府関係者)として、慎重な意見もあり、特別立法に向け流動的な要素もある。日航が将来にわたって退職者に支払う退職給付債務の積み立て不足は、平成21年3月期で3314億円にのぼる。公的資金を注入すると、この穴埋めに税金が使われるとの見方もあり、政府内には反発が強い。
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