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【すごいぞ! ニッポンのキーテク】大成建設の人を検知する次世代省エネオフィス (2/2ページ)
照明は暖色、空調は水で
照明と空調器具でも最新の省エネ技術を導入した。照明は低消費電力のLED(発光ダイオード)を採用した上で、部屋全体は蛍光灯より暖色系の光にすることで「同じ照度でも体感する明るさが違う」(小林氏)と、働く人の快適性にも配慮。個人の作業場所向けの照明は天井部に備え付け、人を検知して点灯・消灯を切り替えるため、消し忘れを防ぐことができる。
一方、空調は天井に張り巡らせた管に水を流すことで部屋全体の空調を担う放射空調パネルを取り入れた。通信インフラ網などを設置したオフィスビルには、「(故障を引き起こす可能性のある)水を使うなんてとんでもないという発想があった」(同)。しかし新システムでは、管の接続部でも水が漏れない仕組みを開発。部屋全体を冷やしたり暖めたりした上で、個人の作業場所には温度調節して送風し、エネルギー効率を向上した。
小林氏はこれらの技術により、「エレベーターなども含めた建物全体のエネルギー消費量を50%程度削減できる」と話す。
大成建設は今後、パーソナル環境技術を営業活動の中で提案していく。現状では、省エネだけでは需要をつくり出すこと難しいが、今年4月に施行された改正省エネ法が普及の追い風となりそうだ。改正法では、既存建築物のエネルギー管理義務を工場やオフィスなどの事業所単位から、会社という事業者単位に変更した。多くの事業所を持つ会社は新たな省エネ対策に取り組む必要が出てきた。新建築物についても、省エネ措置の届け出が義務づけられる対象が「2000平方メートル以上」から「300平方メートル以上」に厳格化された。
このため、小林氏はパーソナル環境技術が「オフィスや病院、研究所などいろいろな建築物に応用できる」と普及に期待を高めている。(会田聡)
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