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【雇用不安最前線】(上)「仕事がない」 失業が招く貧困の連鎖 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:就職・転職
日本有数の繁華街、東京・新宿の一角に来場者が急増している施設がある。ハローワーク新宿。都内では最も利用者の多いハローワークの一つだ。
普通の施設であれば、利用者が増えることは歓迎すべきこと。だが、ハローワーク新宿の相内勝昭・職業相談部長は「4月入って利用者数が目に見えて増えてきた。3月まで1日平均2000人台だったのが、4月に入って3000人を割り込むことがなくなった」と対応に頭を痛めている。
ハローワーク新宿のフロアには求人情報を検索できる120台のパソコン端末があるが、利用者の急増で、どの端末もフル稼働の状態。パソコンの画面を眺める求職者たちが真剣なまなざしで、パソコン画面を見つめている。就職相談のコーナーも順番を待つ人の列ができ、最大2時間も待たされるケースがある。しびれを切らして相談を受けずに帰ってしまう人も少なくない。
4月6日には1日の利用者数が4300人を突破。10年前に比べ、ハローワークの拠点数自体が拡充されたことを考えると記録的な来場者数だ。
求職者も必死だ。神奈川県海老名市の男性(24)は「2月に会社を辞めた。20社ほど面接をして1社の内定はとれた。しかし、業務内容が希望と合わなかった。仕事を探すのは難しい」と肩を落とす。
「年度末危機」が現実に
昨年10月から今年6月までに職を失ったか、失う非正規労働者は20万人を突破した。失業の波は正社員にも広がる。3月の有効求人倍率は0・52倍まで落ち込んだ。52人の求人に100人の求職者が群がっている状況だ。3月末は例年でも失業者が急増する。100年に1度の不況が重なり、失業者があふれる「年度末危機」が危惧(きぐ)されたが、その懸念が現実となった。
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