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クライスラー破産申請、スピード再建めざす (1/2ページ)
このニュースのトピックス:自動車産業
【ワシントン=渡辺浩生】ビッグスリー(米自動車3大メーカー)の一角が初めて破綻(はたん)に追い込まれた。オバマ政権は破綻処理と伊大手フィアットとの資本提携の“2点セット”がクライスラー再建の近道と判断した。これにより、6月1日に抜本再建策の提出期限を迎えるゼネラル・モーターズ(GM)の破綻も一気に現実味を帯びてきた。
「生き残り可能な自動車メーカーに生まれ変わることを期待している」
4月29日夜、就任100日の会見でオバマ米大統領はクライスラーについてこう語ったが、その処方箋(せん)に破綻処理も含まれていることを否定しなかった。
ミニバンを生み、「ジープ」など人気ブランドを保有するクライスラーは、ビッグスリーの中で最小とはいえ従業員数は約5万4000人にのぼる。その破綻は、20世紀初頭からの大衆車時代をリードしながら、最近は日本勢などの攻勢でシェアを減らしてきた米自動車産業にとって決定的な転換点となりそうだ。
ビッグスリー再建に取り組んできたオバマ政権は、車種がSUV(スポーツ用多目的車)など大型車に偏り、開発力も劣るクライスラーを「単独再建は無理」と見切りをつけていた。フィアットとの提携を実現させるため、破綻処理も「有効な選択肢」(高官)として念入りな準備を重ねてきた。
米財務省は債務削減について期限直前まで債権者と交渉を続けたが、一部債権者が最後まで抵抗し時間切れとなった。だが、結果的にはスピード再建を可能にするプレパッケージ型(事前準備型)破産の条件が整う形となった。あらかじめ債権者から再建計画の同意を得てから、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)に基づく会社更生手続きに持ち込む手法だ。






