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【すごいぞ! ニッポンのキーテク】映像から瞬時に検索 日立の監視システム (1/2ページ)
数百万件、数千万件の世界中の画像、映像データの中から、「見た目」だけを頼りに、わずか1秒足らずで類似する人物や物を選び出す。日立製作所中央研究所が開発した類似画像検索システム「EnraEnra(エンラ・エンラ)」が、ネットワーク時代の新たな監視技術として実用化を目前にしている。
数百台の監視カメラが撮影した膨大な映像の中から、重要な監視対象と類似した人物の姿を画面にリアルタイムで取り出し、1台のモニター上で瞬時に拡大表示する。重要な人物が写っていた場合、顔の部分をクリックすれば、他のカメラで過去に撮影された記録を瞬時に調べることもできる。監視だけでなく、製造ラインに導入すれば、過去に発生した不良品と類似した商品を検知するなど、コストや労力を大幅に削減した効率的な生産システムを構築することも可能。日立中央研究所で10年以上にわたって積み重ねられてきた技術だ。
平成14年の暮れ、同研究所知能システム研究部の廣池敦主任研究員は、文字通り“冬の時代”を迎えていた。
インターネットが本格的に普及し始めた8年から、廣池氏は画像検索技術の開発に着手。映像の構図や被写体の輪郭、色合いなど画像が持つさまざまな情報を数値に置き換えた「画像特徴量」を比較し、類似する画像を検索するシステムの基本技術を確立した。
現在、検索大手グーグルなどが提供する画像検索は、画像データに付随する文字データで共通するものを検索する仕組みだから、名前が分からないものを検索するのは容易ではない。廣池氏が開発した技術は、それを直感的に検索できる画期的なシステムだ。




