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CO2削減 炭に期待 利用拡大めざし普及会発足 欧米でも関心高まる (1/2ページ)
このニュースのトピックス:農林水産
日本などアジア諸国で伝統的に使われてきた炭が、地球温暖化対策に有効だとして、世界的な注目を集めている。廃材などの余剰資源を炭に変え、農業などに活用することで、二酸化炭素(CO2)の排出削減に役立てようという考え方からだ。数年前から欧米で研究が活発に行われるようになり、日本でも今年4月に「日本バイオ炭(たん)普及会」が発足する。(平沢裕子)
普及会を立ち上げるのは、大阪工業大客員教授の小川真さん(環境微生物学)ら研究者や企業、炭焼きの推進団体など。発起人会会長を務める小川さんは平成18年4月、「白砂青松再生の会」をつくり、松枯れが進んだ海岸沿いの松林を再生させるための活動を行ってきた。その枯れた松を再生させるために用いてきたのが、炭。根元に炭を埋め、ショウロというキノコの菌を根につけることで、松は元気になるという。
日本では古くから、土壌改良材や保肥材などとして、炭が農業利用されてきた。一方、欧米で炭の農業利用に注目が集まったのは約10年前。ブラジルのアマゾン川流域で、原住民の繁栄を支えた黒い土「テラプレタ」が、炭化物を多く含む土だったことが明らかになったことがきっかけだ。2004年に米国で炭の農業利用についての集会が開かれたのを皮切りに、07年にはオーストラリア、08年には英国で国際集会が開かれるなど、炭に対する国際的な関心が高まっている。
普及会は、こうした世界の動きを受け、「“炭の利用先進国”の日本が後れをとってはいけない」との思いから立ち上げられた。発起人の一人、明星大理工学部の吉沢秀治教授(環境システム学)は「炭を活用することで、CO2の排出と吸収がプラスマイナスゼロになる『カーボンニュートラル(中立)』の状態に近づけられる可能性がある」と期待する。
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