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【断面】サッシ偽装 塩ビ樹脂業界に冷水
このニュースのトピックス:ニセモノ事情
樹脂サッシの耐火性能偽装が発覚したことを受け、サッシの主原料を製造する塩化ビニール樹脂業界からは9日、「イメージが悪化し、さらに需要が落ち込む」との悲鳴が漏れている。公共事業の削減などで塩ビ需要が減退する中で、業界は業績回復の“切り札”として断熱性に優れた樹脂サッシの需要喚起に取り組んできた。だが、今回の偽装発覚で需要に影響が出ることは避けらないとみられ、今後、不況にあえぐ業界をさらに苦境に陥れる可能性もある。
下水道管などで需要を増やしてきた塩ビ樹脂は、公共事業の縮小で、平成20年の国内出荷が26年ぶりに120万トンを割る水準に落ち込んだ。そうしたなかで、塩ビの新規用途として注目を集めていたのが樹脂サッシだ。アルミサッシよりも断熱性が高く、省エネ効果が見込めるだけに、塩ビ最大手の信越化学工業は樹脂サッシ購入の社員には他社の素材であっても補助金を出すなどして普及活動を推進。環境省も本格的に導入を始めた矢先だった。
建材各社は、環境性能に優れた製品開発で、新規需要の創出に励んでいるが、環境性能は一般消費者からは分かりにくく、偽装の誘惑は常につきまとう。
だが、偽装で失った信頼を取り戻すのは容易ではなく、これまでの努力も水泡に帰す。業績がいかに厳しくとも、正しい情報を提供することが最終的には需要を喚起することを、業界は改めて肝に銘じる必要がある。(飯田耕司)
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