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逆風下こそ「求心力」 トヨタ次期社長・章男氏 14年ぶり“大政奉還” (1/3ページ)
このニュースのトピックス:金融危機
トヨタ自動車が「100年に1度」の経済危機の中、14年ぶりの“大政奉還”に踏み切る。今期に初の連結営業赤字に転落する見通しになったトヨタが、業績回復に向けて掲げるキーワードがまさに「創業精神と原点回帰」(渡辺捷昭社長)だ。創業家出身の豊田章男氏にはこれまでの拡大一辺倒のビジネスモデルを見直し、筋肉質の新しいトヨタに変革するという「大仕事」が待ち受けている。
「旗」の登場
「トヨタグループの求心力であり、旗でもある」(奥田碩相談役)という豊田家。昨年の世界販売台数で米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜き「世界一」となることが確実視されるトヨタにあって、創業家は30万人もの従業員を抱える巨大グループをまとめ上げる役割を果たしてきた。深刻な不振に陥った現状に、あえて創業家出身者を“登板”させて社員に強い危機意識を持たせ、難局の打開を図ろうという思いもある。
財界人事も影響した。張富士夫会長は5月に日本経団連副会長を退任する予定で、今月内定する後任副会長には渡辺社長が有力視されている。その際、世界27カ国に生産拠点を持つトヨタの社長職を務めながら「経団連の要職をこなすことは不可能」(グループ会社首脳)で、渡辺社長が一線を退く必要があった。
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