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高画質、バラの香り…NTTが電子看板市場で攻勢
NTTグループが電子看板(デジタルサイネージ)市場で攻勢をかける。NTTアドバンステクノロジ(NTT−AT、東京都新宿区)は8日から、パイオニアと共同で、次世代DVD規格「ブルーレイ」と同等の高画質映像が配信できるサービス「モールビジョン」を開始する。
新サービスは、両社が共同開発した独自のデータ圧縮技術を採用。従来は難しかった大容量映像も、スムーズに配信できるようにした。顧客企業は、パソコンから広告コンテンツが収納されたNTT−ATのサーバーにデータの配信時間や配信先を指示すれば、ネット経由で店舗などに高画質広告を配信できる。
顧客はサーバーなどを用意する必要がなく、高価な映像配信システムを安価に利用できるメリットがある。価格はディスプレー1台分で月額1万5000円。ただ顧客は、広告コンテンツやディスプレーを自前で準備する必要があり、NTT−ATとパイオニアは、コンテンツ制作の請負やディスプレー販売につなげたい考えだ。
NTTコミュニケーションズは昨年8月、配信された広告映像に合わせて香りを発生できるシステムを商用化しているほか、携帯と連携して効率的に顧客を誘導するシステム開発などを進めている。
NTTグループがデジタルサイネージ事業を進める背景には、大容量データ配信が必要な電子看板が、伸び悩む同社の光回線サービスの普及を後押しするとの思惑がある。将来は看板をネットワークで結び、時間や場所を指定して広告を配信できる新ビジネスにつなる狙いもある。
デジタルサイネージは、インターネットなどを経由し、屋外や電車内などの電子ディスプレーに広告映像を配信するサービス。調査によると、配信システムなどを含めたデジタルサイネージの市場規模は、19年の631億円から、25年には1724億円規模に拡大すると予想されている。