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【次代を拓く 富士フイルムの挑戦】(1)化粧品・医薬に参入 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:美容・コスメ
東京・六本木の新名所・東京ミッドタウン。ここにある小さな化粧品コーナーには連日、OLから主婦まで幅広い層の女性が訪れ、オレンジ色の化粧ボトルを買い求めている。富士フイルムが平成19年9月に発売した基礎化粧品シリーズ「アスタリフト」だ。
フィルム会社による化粧品参入は周囲をあっと驚かせた。しかし、富士フイルムの社内には違和感はなかったという。同社が長年にわたって主力事業と位置づけてきた写真関連事業によって生み出された製品だったからだ。
写真の色あせは、空気に触れることによる酸化が原因。それは肌の老化と同じ原理だ。写真のフィルム成分と肌の真皮層の多くはコラーゲンと呼ばれるタンパク質が占めるという共通点もある。
高橋俊雄専務取締役ヘルスケア事業統括本部長は「酸化防止のためにフィルム製造で培った数十ナノ(1ナノは10億分の1)メートルクラスの微細化技術を活用し、肌の必要なところにまで浸透する化粧水を開発できた」と振り返る。
当初は通販と直営店での販売でスタートしたが、現在ではドラッグストアなどにも拡大している。今年7月には、中島みゆきと松田聖子を起用したテレビCMを展開。商品性を前面に出したことで大きな反響を呼び、7月の売り上げはCM投入前の6月に比べて3倍にまで拡大したという。
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