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【ドラマ・企業攻防】「最後の砦」は守れるか? “日の丸半導体”エルピーダに迫る最大の危機 (1/4ページ)
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かつて「日本のお家芸」といわれ、世界市場を席巻した半導体メモリーのDRAM。だが、21世紀を前に日本の電機大手各社は、韓国、台湾勢の前に赤字の山を築いて次々に撤退した。絶滅寸前の状況で、NECと日立製作所のDRAM事業を母体に誕生したのがエルピーダメモリだ。日本唯一の“日の丸半導体”メーカーは、異色の経営者・坂本幸雄社長(61)の手腕で復活した。だが、巨額投資で攻勢をかけようという矢先に起きた世界半導体不況で、会社は一転、窮地に陥った。技術力と積極投資で、坂本・エルピーダは最大のピンチを切り抜けられるか。
■サムスンに追いつく
「今月から私の役員報酬を全額カットしてくれ」。
9月2日早朝、東京・八重洲のエルピーダメモリ本社。坂本社長の前代未聞の申し出に、人事担当者は面食らった。
報酬カットは初めてではない。前期に営業赤字転落の責任をとり、4月から自身の役員報酬半減(他の役員は5〜10%削減)を実施。6月に営業収支はとんとんに回復したので、他の役員の減俸は解除したが、坂本社長だけは「安定的な黒字化まで」と、20%削減を自らに課していた。
それが全額カットの申し出となったのは、ここにきて主力の半導体メモリーのDRAM市況が急激に悪化し、4〜6月期に続いて7〜9月期も大幅な営業赤字が避けられなくなったためだ。同社の株価も6月中旬の4000円が、9月には半値以下に暴落した。坂本社長は居ても立ってもいられない心境だった。
結局、全額カットの申し出は社内の「報酬諮問委員会」で認められなかった。だが、トップが率先して身を削り、強い危機感をもたせようとした姿勢は、社内に十分伝わった。
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