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【経済深層】官庁の暗闘 経産省サプライズ人事の内幕 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:ドラマ・企業攻防
主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)が開かれていた今月8日、東京・霞が関の官庁街に衝撃が走った。産業・通商政策を担う経済産業省のトップ、事務次官に望月晴文資源・エネルギー庁長官(58)の就任が発表されたからだ。望月氏は本省で局長を務めた経験がないだけでなく、エネ庁長官から事務次官に直接就任したのも前例がない。省内だけでなく、マスコミさえも欺いた今回の次官人事。その背景には、強烈な資源・エネルギー政策を打ち出すことで産業界への発言力を高めようとする経産省の野望がうかがえる。
8日夕方。都内で配達された朝日新聞に小さな人事記事が掲載された。そこでは経産省が北畑隆生次官(58)の後任として、鈴木隆史経済産業政策局長(59)を充てる方針であることが報じられていた。筆頭局長である経産政策局長は次官の待機ポストとも呼ばれ、鈴木氏は本命中の本命だ。その記事を読んだ省内の若手幹部は「やっぱり」と思った。
しかし、その数時間後に甘利明経済産業相が発表した人事はまるで違った。次官には望月氏が就任し、鈴木氏は特許庁長官に据えるという内容だった。省内の人事予想が好きなことで知られる幹部も「今回の予想で当たったのは官房長から経産政策局長に異動した松永和夫氏(56)だけ。これほど予想が外れたことはない」と言葉を失った。

