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【わが道わが友】新生銀行社長 ティエリー・ポルテ氏(5)
■仕事も趣味も友人とともに
私は米大リーグのセントルイス・カージナルズの大ファン。田口壮選手が去年まで在籍していたチームだ。きっかけは7歳のころ、ニューヨークに遠征してきた選手たちの宿舎に父が連れていってくれたこと。フランス生まれの父は野球に興味がなかったようだが、息子の熱中ぶりに根負けしたのだ。
まるで夢のようだった。テレビで見ていたあこがれの選手たちが目の前にいる。握手して、ボールにサインをもらった。それからずっと応援している。カージナルズが数年前、本拠地のミズーリ州セントルイスにスタジアムを新設したときは見に行った。
2000(平成12)年には東京で、大リーグで殿堂入りした往年の名選手たちを招いたパーティーが開かれた。ホームラン王のハンク・アーロン、盗塁王のルー・ブロックらと会って話ができた。とても興奮したものだった。
私が野球ファンだからというわけではないが、新生銀行は、千葉ロッテマリーンズのボビー・バレンタイン監督と広告契約を結んでいる。ボビーと私は日本で長く仕事をしている米国人という共通項があり、初対面で意気投合した。多くのスタッフを集め、チーム一丸となって実績を上げていく過程は、銀行も野球も同じ。彼は、どうしたらファンに喜んでもらえるかを常に考えている。その姿勢には大いに学ばされる。
ボビーにはほかに、行員の研修などに協力してもらっている。日本でも週末、プロ野球の試合を見に行くことがある。オリックスの宮内義彦氏、ソフトバンクの孫正義氏、楽天の三木谷浩史氏、みな良い友人たちだ。私は彼らのように球団経営はしていないが、日本の名選手たちがどんどん海外に出ていく傾向があるのはちょっと残念だ。日本のプロ野球が選手にとって、もっと魅力ある存在になればうれしいのだが。
ところでボビーは社会貢献にも力を入れており、コンビニエンスストアチェーン、エーエム・ピーエム・ジャパンの特別顧問で、創業者の秋沢志篤(ゆきあつ)氏を紹介してくれた。秋沢氏はスポーツや芸術で実績のある著名人を講師として、子供たちとその両親が週末、リーダーシップや社会貢献について学ぶ勉強会を運営している。私はこの事業に新生銀行の本店(東京・内幸町)の施設を提供しており、時間の許すときは一緒に参加している。
最近は日本でもCSR(企業の社会的責任)の発想が根付いてきた。どんなに仕事が忙しくても、社会貢献に時間を充てるのは大切だ。私は本業の傍ら、東京のアメリカンスクールの理事長や、米ワシントンに本部のある友好団体「日米友好基金」の会長も務めている。ビジネスの成功にも地域貢献にも、常に支えてくれる日本の友人たちがいる。大変ありがたく、それはこれからも変わらないだろう。(藤沢志穂子)
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※次回8日からは、テンプスタッフ社長の篠原欣子(よしこ)さんです。店

