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アデランス、外資に完敗 スティールから役員受け入れ (1/2ページ)
5月末の株主総会で、取締役7人の再任が否決されたかつら業界最大手のアデランスホールディングスは30日、岡本孝善社長が退任し、同社の完全子会社で女性用かつら販売のフォンテーヌの早川清社長が新社長に就任する人事を発表した。再任に反対してきた筆頭株主の米系投資ファンド「スティール・パートナーズ」からは社外取締役1人を迎える。岡本社長は特別顧問に就任する予定。8月9日の臨時株主総会で承認される見通し。自身の再任に意欲を示していた岡本社長だが、他の大株主からの業績不振に対する責任追及圧力に屈した格好だ。
「(混乱で)さらなる企業価値の毀損(きそん)」を避けたい」
岡本社長は記者会見で辞意を決断した理由についてこう説明した。委任状争奪戦もじさない覚悟で、自身の再任の道を探った岡本社長だが、「あらゆる選択肢を吟味しつつ、最終的には僕が最良の選択として(辞任を)決めた」と語った。岡本社長の目は真っ赤で、退任が不本意なものだったことをうかがわせる。
アデランスは取締役として、前回の株主総会で否決された現経営陣3人を再任、同社の取締役は早川氏を含めると計4人になる予定だ。一方、社外取締役としては、スティールからの1人を含め3人を提案。臨時株主総会で承認されれば、社外取締役は計5人となり、会社側の取締役の人数を上回る。
スティール側は、「今回の再任否決は、日本では、もはや株主を無視することができなくなったことを明確に示唆している」とのコメントを発表。昨年は株主提案がすべて否決されるなど、連戦連敗の中、社外取締役の送りこみに成功し、勝利宣言を出した格好だ。



